昨日の続きで ヘルニア についてな。
どうもこの世の中、 ヘルニア = ぎっくり腰
って勘違いしてる人が多いように思うけど、
ヘルニア と ぎっくり腰は、まったくの別物やで。
激しい腰の痛みってのは同じやけども、原因は全く違うんや。
ぎっくり腰は、腰の筋肉や筋膜の損傷なんかが原因で、安静にしておけば、
数日で痛みはなくなるけど、ヘルニアの場合は慢性的に続くんや。
・・・・・・・
ってこれ、完全に人間目線やったな・・・
何してんねん! おっさん!
犬目線ってのが、
このブログのテーマちゃうんか!
今度はちゃんと、犬目線からな。
ヘルニア ってのは、
体の中の臓器なんかが、本来ある位置から、はみ出たり、
飛び出したりしてしまうことやねん。
人間でも犬でも、心臓やら肺は、背骨や肋骨に守られてるけど、
お腹の方にある臓器は、筋肉やら包んでくれてる腹膜の力で、
吊り下げられたような感じになってんねん。
それらの臓器が、激しい運動なんかをするときに圧迫されて、
本来あるべき位置から押し出されてしまうことがある。
この、押し出されてもうた状態が、ヘルニアやねん。
お腹から下がって、足の付け根 (鼠径部)
犬で言うたら、後ろ脚の付け根な。
鼠径部にまで、臓器が飛び出してしまうのを、
鼠径ヘルニア って言うねん。
人間の場合の、脱腸ってやつやな。
あとは、これまたやっかいな、椎間板ヘルニア。
背骨を構成する椎骨の間に入ってる、椎間板っていう軟骨があるんやけどな。
椎骨 - 椎間板 - 椎骨 - 椎間板 - ・・・・
って連なって、椎骨と椎骨の衝撃を、軟骨である椎間板が
クッション代わりとなって吸収するんやけど、
その椎間板が裂けてしもうて、中の髄核ってのが飛び出す。
飛び出してもうた髄核が、脊髄神経を圧迫して、
痺れるような激痛が走るようになるんやって。
特に、私らみたいな骨格の華奢な小型犬としては、
油断できひん病気や。
なかなか早期発見も難しくて、見つかった時には、
大掛かりな治療が必要だったり、
一生付き合うていかなあかんまで悪化したケースも多い。
万が一のために、日ごろから大切にしておかなアカンことは、
スキンシップや。
しっかりスキンシップができてれば、どこを触れば痛がるか、
鳴き声を上げるか、ビクっとするか、
歩き方に不自然なところはないか。
犬との付き合い方で、ヘルニアだけやなくて、ほとんどの病気の
早期発見に繋がるんや。
犬が長生きするには、栄養状況や生活環境も大きな要因になるけど、
やっぱり、一番大切なことは、人間とのスキンシップやと私は思うな。
おっさん! 今日は何して遊ぼうか?!
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