きつね顔とたぬき顔

いきなりやけど、私はかわいい。

これはもう周知の認める　事実　やろうな。

シュッと通った鼻筋、潤いのある大きな瞳、ツンと立っていながら柔らかな耳、

まだ生え揃ってはいないが優雅な体毛。

文句のつけようがない。

つーか、文句のあるヤツはかかってこい！

せやけど、私らポメラニアンには、かわいい、かわいくないとは別に、

もう１つ大きな区分材料があんねん。

それはな、　きつね　と　たぬき　や。

そう、マルちゃんや！

いや、ごめん。マルちゃんやなくて、顔の問題な。

私らの顔は、

きつね顔

と、たぬき顔　に分けられんねん。

鼻が高くてシュッとして、耳が大きめで、面長な美人タイプのきつね顔。

鼻が低くて、扁平顔で耳が小さいたぬき顔。

ジャーマンスピッツからの

基本的な系統はきつね顔やねん。

たぬき顔の方は、　ヴィクトリア女王　が溺愛し、

交配によって作られた顔って言われてんねん。

えっ！　私？　わたくし？！

きつね顔やけど何か？

そこは突っ込まん約束やんか～

笑って見逃してくれよぉ～

まぁ、きつねとたぬきってのは、好みの問題や。

私は、このきつね顔に誇りを持ってるで！

だってな、そりゃ小さいころはええで、たぬきみたいな顔でもな。

大人になった時のこと考えてみ？

人生経験足りひん甘ちゃんにしか見えへんで！

女の子ならまだええで。

男やってみぃな。　童顔のおっさんって、　だいぶキモいで。

他には、たぬき系は小柄の子が多いねん。

小柄な子にたぬき顔が多かったから、さらに小さくなるように交配して作られてんねん。

せやから、たぬきの子はきつねの子よりも、体が弱い子が多いんや。

最後にちょっとだけええ話。

おっさんが犬を決める時にな、選択肢はふたつあってん。

たぬき顔の女の子と、きつね顔の私や。

おっさんが私を選んでくれた決めてはな、

『元気で丈夫そう。できるなら、苦しむとこは見た

くないから』　ってさ。

おっさん！期待に応えたるからな！

そのかわり・・・

ええもん食わせろよ！